DNS/DHCP管理コンソール

リソースレコードのタイプ

リソースレコード(RR)には、ドメイン名に関連付けられたデータが含まれています。このデータは、ゾーンコンテナのリソースレコードセット(RRセット)の従属として表されます。

次のタイプのリソースレコードを作成できます。

A6

A6レコードは、完全なIPv6アドレスまたは、ホストのネットワークインタフェースに割り当てられた最後の64ビットなどのIPv6アドレスの一部分のみを指定できます。
また、記号ドメイン名によるアドレスの残りを表します。このレコードに指定されたアドレスの一部は「アドレスサフィックス」と呼ばれます。

このレコードには、完全なIPv6アドレスを構築するのに必要なプレフィックス情報が格納されます。プレフィックス情報には、プレフィックス長および1つ以上のA6レコードの所有者であるDNS名があります。

このオプションを選択する場合、次の情報を指定する必要があります。

A6レコードの詳細については、「RFC2874」を参照してください。

A

ドメイン名をIPv4アドレスにマップします。Aレコードを作成するには、ドメイン名に関連付けられたIPv4アドレスを指定する必要があります。

Aレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

AAAA

ドメイン名をIPv6アドレスにマップします。AAAAレコードを作成するには、ドメイン名に関連付けられたIPv6アドレスを指定する必要があります。

AAAAレコードの詳細については、「RFC1886」を参照してください。

AFSDB

AFSシステムでは、DNSを使用して、ドメイン名から、AFSセルのデータベースサーバまたはOpen Groupの分散コンピューティング環境(DCE)セルの認証済みネームサーバへのマッピングを実行します。このレコードは次のデータで構成されています。

AFSDBレコードの詳細については、「RFC1183」を参照してください。

CNAME

所有者の標準的または一次的な名前を指定します。所有者名は、一次名に指定された別名です。
CNAMEレコードを作成するには、[所有者名]フィールドに別名を入力し、[別名ホストのドメイン名]フィールドに一次名を入力します。

DNAME

DNAMEレコードは、DNSネームスペースのサブツリー全体を別のドメインにマップするか、または名前変更するときに使用します。これは、ネームスペースの単一ノード(ターミナルノードのリーフ)のみをマップするCNAMEレコードとは異なります。DNAMEリソースレコードは、組織の名前変更またはネットワークの再番号付けを行うのに便利です。DNAMEリソースレコードを使用すると、容易に遷移を実行できます。

DNAMEレコードを作成するには、[所有者名]フィールドに名前変更するドメイン名を指定し、[ターゲットドメイン名]フィールドに名前変更後のドメイン名を指定します。

DNAMEレコードの詳細については、「RFC2672」を参照してください。

HINFO

HINFOレコードでは、ホストドメイン名をそのホストのCPUおよびオペレーティングシステムのタイプにマップします。

この情報は、FTPなどのアプリケーションプロトコルによって使用されます。これらのプロトコルは、既知のCPUおよびオペレーティングシステムのタイプを備えたコンピュータと通信する際に特別なプロシージャを使用します。HINFOレコードには次のRDATAフィールドがあります。

標準的なCPUのタイプはhttp://www.iana.org/assignments/machine-namesで確認できます。
標準的なオペレーティングシステムのタイプはhttp://www.iana.org/assignments/operating-system-namesで確認できます。

HINFOレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

ISDN

サービス総合ディジタル網(ISDN)のリソースレコードでは、ドメイン名をISDNの電話番号へマップします。
ISDNレコードを作成するには、次のフィールドに入力します。

ISDNレコードの詳細については、「RFC1183」を参照してください。

LOC

このリソースレコードにより、世界中のコンピュータ、サブネット、およびネットワークの場所情報を指定できます。このレコードには次のフィールドがあります。

LOCレコードの詳細については、「RFC1876」を参照してください。
特定の場所の緯度と経度の情報を取得するには、http://www.ckdhr.com/dns-loc/finding.htmlにアクセスしてください。
LOCレコードを作成するときに役立つリンクやユーティリティについては、http://www.ckdhr.com/dns-locを参照してください。

MB

ユーザがメールを受信するマシンが一覧表示されます。
MBレコードを作成するには、[所有者名]フィールドにユーザのログイン名を指定し、[メールボックスアドレスのドメイン名]フィールドに、メールボックスアドレスのドメイン名およびこのユーザのメールが送信される先のマシンのドメイン名を指定します。

MBレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

MG

メールグループメンバー(メンバーごとに1つのMGレコード)を指定します。
MGレコードを作成するには、[所有者名]フィールドにメールグループ名を指定し、[メールグループメンバーのドメイン名]にメールグループメンバーのメールアドレスを(「@」を「.」で置き換えて)指定します。

MINFO

MINFOレコードは一般的に、メーリングリストのメールグループを作成するために使用します。
MINFOレコードを作成するには、[所有者名]フィールドにメールグループの名前を入力します。このレコードには次のフィールドがあります。

MR

指定したメールボックスを正しく名前変更するメールボックスを指定するドメイン名です。

MX

MXレコードは、ドメイン名を扱うメールサーバを識別します。
MXレコードを作成するには、[所有者名]フィールドに、MXレコードを作成するドメイン名を入力します。次のフィールドを指定する必要があります。

MXレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

NS

NSレコードは、ゾーンを扱う(許可された)DNSサーバを識別します。ゾーンには、このゾーンを管理するDNSサーバ(プライマリおよびセカンダリ)ごとに1つのNSレコードが含まれます。このレコードは、ゾーンを転送する目的(通知)で使用され、ドメイン委任に使用されます。
NSレコードを作成するには、[所有者名]フィールドにドメイン名を入力し、[DNSサーバのドメイン名]フィールドにサーバのドメイン名を入力します。

NSレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

PTR

PTRレコードは一般的に、ホストのIPアドレスをそのドメイン名にマップするために使用します。この機能はAレコードの逆引きです。PTRレコードは、あるドメイン名から別のドメイン名をポイントする場合にも使用されます。後者のようなPTRレコードの使用法は一般的に、クラスレス環境におけるin-addr.arpaの委任を実施する場合に必要です。
ホストIPアドレスをそのドメイン名にマップするPTRレコードを作成するには、[所有者名]フィールドの編集可能部分にIPアドレスのホストID部分を逆順に入力します。[ホスト名]フィールドと[ドメイン名]フィールドに、ホストのドメイン名から対応する値を入力します。

あるドメイン名を別のドメイン名にマップするPTRレコードを作成するには、[所有者名]フィールドに、別のドメイン名をポイントするドメイン名を入力します(ドメイン名のゾーン名部分がすでに入力されている場合、入力する必要があるのは、ドメイン名の一部のみです)。[ホスト名]フィールドと[ドメイン名]フィールドに、所有者名がポイントしているドメイン名から対応する値を入力します。 

PTRレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

PX

X.400のメールマッピング情報を次のパラメータで保持します。

PXレコードの詳細については、「RFC2163」を参照してください。

RP

ホスト名またはドメイン名を担当する担当者のメールボックスを指定します。ゾーンのSOAレコードは、このゾーン全体を担当する担当者を定義しますが、ゾーンには、他の担当者に担当が割り当てられている個別のホスト名またはドメイン名が多数含まれている可能性があります。RPレコードタイプでは、このゾーンに含まれている個別のドメイン名の担当者を識別できます。

RPレコードを作成するには、[所有者名]フィールドに、担当者を割り当てるホスト名またはドメイン名を入力します。

RPレコードには次のフィールドがあります。

RPレコードの詳細については、「RFC1183」を参照してください。

RT

レコードのドメイン名(ホスト)へのルーティングを提供する中間ホストを指定します。これは、インターネットまたはワイドエリアネットワーク(WAN)に直接接続されていないコンピュータで使用できます。

SRV

次のパラメータを使用して、サービスの場所を指定します。

SRVレコードの詳細については、「RFC2782」を参照してください。

TXT

TXTレコードは、ドメインのホスト担当者、窓口担当者、電話番号などのドメイン名に関する一般情報が含まれた記述テキストを保持するために使用されます。これらのレコードは、利用者に向けた通知目的で使用され、DNS機能には必要ありません。このレコードのRDATAフィールドを使用すると、記述テキストを入力できます。

TXTレコードの詳細については、「RFC1035」を参照してください。

WKS

指定されたプロコトルを使用してホストで使用できる既知のサービスを指定します。このレコードには[IPアドレス]、[プロトコル]、および[使用可能なサービス]の3つのRDATAフィールドがあります。[IPアドレス]と[プロトコル]には、1つ以上のサービスが使用可能なアドレスとプロトコルを指定します。[使用可能なサービス]には、上記のIPアドレスとプロトコルを使用するホストで使用可能なサービスすべてが一覧表示されます。

X25

PSDN (Public Switched Data Network)のアドレスを指定します。
X25レコードでは、ドメイン名をPSDNアドレス番号にマップします。このレコードには、RDATAフィールドのPSDNアドレスが1つ含まれます。これは、所有者名に関連付けられたPSDNアドレスを識別します。<PSDNアドレス>は、X.121ナンバリングプランに指定されている、4桁のData Network Identification Code (DNIC)で始まる10進数の文字列です。

X25レコードの詳細については、「RFC1183」を参照してください。


ヘルプトピック

商標の詳細については、「法律上の注意」を参照してください。